【レビュー】「ルイージマンション3」今度は吸い込むだけじゃない!リアクション豊かなルイージが主役のアクションホラーコメディ

出典元:任天堂

ルイージマンション」シリーズ。2001年9月14日にニンテンドーゲームキューブのローンチタイトルとして1作目が発売。マリオシリーズの脇役として知られるルイージが初めて主役に抜擢され、そのホラーめいた雰囲気も大きな話題を呼んだ。2013年3月20日には、ニンテンドー3DS向けタイトルとして続編が発売。カナダのゲームソフト開発会社「Next Level Games」が開発を手掛け、携帯性を活かし、短時間でも遊びやすいクエスト制を採用、ストロボやダークライトといった新規アクションも追加された。

そして、2019年10月31日にSwitch向けタイトルとして第3作目となる「ルイージマンション3」が発売された。今作も2作目と同様に「Next Level Games」が開発を手掛けている。

階層ごとの独特な雰囲気やテーマが楽しめる、ちょっと不気味な豪華ホテル「ラストリゾート」

今回の舞台となるのは、大きな豪華ホテル「ラストリゾート」。ホテルのオーナー直々に招待されたルイージが、オバケの仕業によって絵画に閉じ込められてしまったマリオやピーチ姫らを救出すべく、新型オバキュームを背負い奮闘する。

出典元:任天堂

ちょっと不気味なラストリゾートは15階以上のフロアで構成され、ホテルを連想させる客室や駐車場から、博物館や撮影スタジオといったユニークな施設も登場し、階層ごとの独特な雰囲気やテーマが楽しめる。

出典元:任天堂

本作では、2で採用されたクエスト制は廃止された。1軒の壮大なホテルとして各フロアが繋がっており、グラフィックの密度や陰影の描写が格段に上がったことや、インタラクティブ性に富んだギミックが至るところに詰め込まれており、探索意欲と没入感を高める世界観になっている。

出典元:任天堂

リアクション豊かなルイージを取り巻くヘンテコオバケとヘンテコハカセ

本作は、Swtichの性能が最大限に生かされており、過去作に比べてルイージの表情が非常に豊かになっている。ご周知のように、ルイージは非常に”ビビリ”であり、仄暗くちょっと不気味な雰囲気の新しいフロアに入るたび、全身を身震いさせながらおどろおどろしく進んでいく。

出典元:任天堂

実際にプレイするとすぐに分かるのだが、フロアの雰囲気こそ少し不気味だが、登場するオバケ達は非常にコミカルに描かれており、全く恐ろしさは感じない‥。

そんなルイージの様子を面白がって、ヘンテコでいたずら好きなオバケが色んなちょっかいを出してくるのだが、これにまた芸人ばりのリアクションを取ってくれるので、見ているだけでも退屈しない

出典元:任天堂

シリーズおなじみのオヤ・マー博士も登場。見た目と口調はオバケ以上にネジ曲がっているが、オバケに関しては誰よりも博識なので、今回も道中で非常に心強いサポートをしてくれる。

博士がいる『ベースラボ』では、オバキュームの性能をパワーアップしてくれたり、コインを集めて持っていくと便利なアイテムに交換もできる。また、捕まえたオバケや収集要素となる宝石などを鑑賞する事も可能だ。

出典元:任天堂

その他、歩くとピコピコと音のする靴を履いたキノピオも登場する。とてもかわいい。ちなみに吸い込める。

出典元:任天堂

今度は吸い込むだけじゃない!爽快アクションが加わり完成形となったオバキューム・アクション

特筆すべきは、新型オバキュームによって完成形となったアクション性だろう。

周りのものを無尽蔵に吸い込む、従来のオバキュームの性能はそのままに、オバケを叩きつけて群がるオバケに大ダメージを与える”スラム“、空気を噴射して周囲のものを吹き飛ばす”バースト“、スポンとくっつけて扉や壁を破壊する”キューバンショット“など、様々なアクションが追加された。

どのアクションも従来には無かった爽快感が味わえるものになっており、特にスラムは本作の肝となるアクションで、”叩きつけ”にオバケや障害物を巻き込むことで、ダメージだけでなく、オバケ退治の快感を格段に上げてくれる完成度だ。

出典元:任天堂

また、Switchが持つHD振動が上手く活用されており、コインやオバケを吸い込むたびにブルブルと心地よく震え、プレイヤーとルイージとの一体感を生み出している

ゼリー状の頼れる相棒グーイージを「駆使」した協力的なギミック

今作から晴れて正式に相棒となったグーイージくん。オバキュームからいつでも召喚できるゼリー状の見た目をした彼は、オバキュームの扱いはもちろんのこと、ルイージが通れない鉄格子で阻まれた狭い隙間もすいすい通り抜けることができる。ただし、水に触れると溶けてしまうのが弱点。

出典元:任天堂

ゲーム内では、この長所と短所を活かしたギミックが存分に楽しめる。例えば、引っ張ると扉が開く紐をグーイージで引っ張っておき、扉が開いた状態にして水たまりの上をルイージで通り抜ける、オバキューム一つの馬力では吸い込めない大きな鉄球を二人で力を合わせて吸い込むなど、協調性を活かしたギミックが特徴的だ。

出典元:任天堂

他にも、すばしっこい雑魚オバケも一人が囮となって後ろから回り込むことで楽に吸い込めたりと、様々な場面で活躍させる事ができ、アクション性の底上げにも貢献している。

それぞれの攻略法を模索していく歯ごたえあるボス戦

各フロアで待ち受けるボスとの戦闘では、より歯ごたえのあるアクションが楽しめる。ボスごとに攻略法が異なり、マリオが主役の作品以上に一筋縄ではいかない難易度になっている。

ボスのパターンやステージ内のギミックに目を光らせながら攻略法を模索していき、オバケの弱点をついて吸い込めた時には、ボス特有の達成感を味わうことができるだろう。

出典元:任天堂

本編とは一味違う、おまけ要素に留まらないマルチプレイモード

前作にもあったマルチプレイモードは、バリエーションが増え、もはやおまけ要素とはいえない水準に達している。

ネット通信にも対応し、難題に挑みながらタワーの最上階を目指す「テラータワー」モードでは、階層が上がるごとに参加プレイヤー間の協調性が重要になっていき、協力プレイならではの醍醐味が楽しめる。

出典元:任天堂

ローカル専用の「プレイランド」では、墓地のオバケを退治してポイントを競ったり、浮き輪を操ってコインの獲得枚数を競うといった、パーティーゲーム感覚のミニゲームが楽しめるので、ぜひ人数を揃えてプレイしてもらいたい。

とはいえ、マルチプレイ単品で遊んでいくには、若干リプレイ性の乏しさを感じてしまう。今後のアップデートも予定されているので期待して待ちたいところだ

操作性はまだ改善の余地有り、メリットに乏しい実績・収集要素

アクション面に関しては、バリエーションも増え、爽快感が格段に上がっているが、ルイージの向きを一旦把握するワンステップが必要で、操作性はまだ直感的とまでは言い難い。

また、苦労して集めることになる実績や収集要素に対してのメリットが薄めで達成感に欠ける印象。

豊富なリアクションとオバキューム・アクションでルイージ主演作ならではの面白さを決定づけた作品

操作性に対して若干不満が残るものの、爽快さが増したオバキュームのアクション性とルイージの豊富なリアクションを楽しむ事ができ、『ルイージ主演作ならではの面白さ』を決定づける作品に仕上がっている。

美しいグラフィックで彩られた豊富なインタラクティブに触れつつ、ヘンテコオバケと緑のリアクション芸人が織りなす”アクションホラーコメディ”を楽しんでもらいたい。