PS用コントローラー「DUALSHOCK(デュアルショック)」 これまでの歴史と新たな未来

PlayStation(プレイステーション)用コントローラー「DUALSHOCK(デュアルショック)」。

PS1~PS4に至って名称を変えることなく、SIE据置ハードのコントローラーとしてその機能と形状を継承しながら、ハードともに進化を遂げてきた。

本記事では、これまでのDUALSHOCKの歴史について振り返り、次世代となるPS5向けコントローラーの新たな機能についても現在公表されている情報を元に整理していきたい。

今日までのコントローラーの基礎となる「DUAL SHOCK」の誕生

1997年11月13日、前身として同年4月に発売された「アナログコントローラー(SCPH-1150)」から、形状や機能が少しずつ改良された形で、初代プレイステーションの周辺機器として「DUAL SHOCK(SCPH-1200)」が発売された。

出典元:ウィキペディア(Wikipedia)

【主な機能】

アナログスティックを左右に搭載

・スティックの「押し込み」操作(L3・R3ボタン)を実現

・コントローラの振動機能を内蔵

最も革新的な機能としては、コントローラーの左右に1本ずつ、アナログスティックを搭載したことだろう。それまでの8方向までの入力を受け付ける十字キーとは異なり、スティックの傾きによって360度の自由移動が可能となった。また、スティックを2本搭載することで、もう一方のスティックで3D空間のカメラを自在に操作する事が可能となり、当時登場しはじめた3D表現を用いるゲームの操作性を格段にあげるものとなった。

参照:PlaystationStore

また、スティックの「押し込み」判定による新たなボタン操作として「L3・R3ボタン」を追加し、それまで他社のコントローラーでは追加機器で実現していた振動機能もコントローラーに内蔵された。

このデュアルショックの誕生により、プラットフォーム問わず、今日までに至るコントローラーの基本機能が確立されることとなる。

ボタンに感圧判定を追加した「DUAL SHOCK2」

2000年3月4日、プレイステーション2の発売と同時に、標準付属コントローラーとして後継モデル「DUAL SHOCK 2(SCPH-10010)」が登場する。

出典元:ウィキペディア(Wikipedia)

【主な新機能】

・STARTボタンとSELECTボタン以外のボタンに256段階の感圧判定機能を搭載

プレイステーション2に併せてカラーリングを黒基調に一新。前モデルの機能を踏襲しつつ、新たな機能として各ボタンに256段階の感圧判定機能を搭載した。

この機能はボタン押込みの強弱を感知することができ、レースゲームにおいてアクセルの踏込みの強弱を再現したり、アクションゲームにおいて攻撃のバリエーションを変化させるなど、新たなゲーム体験を実現した。

参照:PlaystationStore

下位互換性もあり、初代プレイステーション1のコントローラとしても使用可能。後々、様々なカラーバリエーションも導入された。

ワイヤレス接続、モーションコントロール機能に対応した「DUAL SHOCK3」

2006年11月11日、プレイステーション3の発売と同時に、標準付属コントローラーとして「SIXAXIS(シックスアクシス)」が登場。当初、同ハードには従来どおり「DUAL SHOCK 3」が付属される予定だったが、直前に、コントローラーの振動機能について米Immersion社との訴訟問題があったため、やむなく振動機能は搭載せず、名称も変更されたSIXAXISが付属されることとなった。

その後、米Immersion社とは和解に至り、遅れること1年、2007年11月11日に晴れて振動機能を搭載した後継モデル「DUAL SHOCK 3(CECH-ZC2J)」が発売される。

出典元:ウィキペディア(Wikipedia)

【主な新機能】

・バッテリーを搭載し、Bluetoothによるワイヤレス接続に対応

・モーションセンサー(6軸検出システム)を搭載し、コントローラーの動き・傾きを検知

・PSボタンを追加し、コントローラーによる電源管理やXMB(ホーム画面)の呼出が可能

・L2・R2ボタンをトリガー型に変更

それまでの有線のみの接続方式に加え、内部にバッテリーを搭載し、Bluetoothによるワイヤレス接続に対応した。

また、モーションセンサー(6軸検出システム)の搭載により、コントローラーの動き・傾きが検知できるようになり、コントローラーを振る事で敵を振り払ったり、傾きによるレースゲームの直感的なステアリング操作など、より体感的なゲーム性が生まれた。

参照:リッジレーサー7公式サイト

さらに、ハードの仕様に合わせてPSボタンを追加。ボタンを押すことで、ゲーム中にもXMB(ホーム画面)の呼び出す事が可能となり、コントローラーによる電源管理機能も導入された。

タッチパッドや音声入出力機能の搭載や、様々な改良が施された「DUAL SHOCK4」

そして2014年2月22日、プレイステーション4の発売に併せて、現行モデルとなる「DUAL SHOCK 4(CUH-ZCT1)」が登場する。

出典元:ウィキペディア(Wikipedia)

【主な新機能】

・静電容量式のタッチパッドを搭載

・モノラルスピーカーとヘッドセットによる音声入出力機能を搭載

・SHARE/OPTIONボタンの導入

当モデルは、従来のモデルと比べ、より多くの新機能を搭載したものとなっている。

目玉となる新機能は、静電容量式のタッチパッドによる操作に対応したことだろう。2点までのマルチタッチとクリック操作に対応し、タッチパッドを押し込む事で判定されるクリック操作は、押し込まれた場所を判定する事で複数ボタンを兼ねる事も可能。また、マルチタッチによるピンチイン・アウトも可能で、主に様々なゲームのマップ表示において、ズームイン・ズームアウト機能の実現に貢献している。

コントローラ自体にモノラルスピーカーとヘッドセットによる音声入出力機能も搭載。昨今のオンラインマルチプレイゲームなどにおけるボイスチャット対応の増加に伴い、イヤフォンや付属のモノラルヘッドセットを装着することにより、ワイヤレス環境におけるボイスチャット機能を実現した。

参照:モンスターハンター:ワールド公式サイト

また、PS4の新機能であるシェア機能に併せてSHAREボタンも導入。実際のゲームプレイを写真や動画で即座に共有する事ができるようになった。それに伴い、SELECT・STARTボタンを統一し、OPTIONボタンとした。

その他にも、3色のLEDがゲームと連動するライトバーの導入や、振動機能やモーションセンサーの改善、ボタン形状の見直しなど様々な改良が施されている。

次世代となるPS5用コントローラ、その新機能とは

さて、このように前世代の機能と形状を継承しながら、様々な新機能や機能改善により進化を続けている「デュアルショック」。

先日の2019年10月8日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより、プレイステーションの次世代機の名称が「プレイステーション5(PS5)」であることが発表され、コントローラーの新機能についても言及された。

(参照記事(Wired):https://www.wired.com/story/exclusive-playstation-5/)

【言及された新たな機能】

・ボイスコイルモーターとアダプティブトリガーを搭載、「ハプティック技術」と称する”新たな”振動機能を実現

・コントローラーの内蔵スピーカーの性能を向上

・USB Type-C端子の採用

次世代のコントローラーにおける新機能の目玉として、“ハプティック”技術による新たな体験をもたらす振動機能が明確にされた。

この技術は、ボイスコイルモーターアダプティブトリガーを採用し、2つの機能を併せ持つことによって、さまざまな“触覚”を刺激する新技術だ。

ボイスコイルモーターの採用によって、振動の周波数や強弱を変化させる事が可能となり、従来の振動体験がさらに進化する。砂の上で足をとられるような感覚や、氷の上で足が滑る感覚など、キャラクターが歩く地面の違いが感覚的に再現されたり、車体の車輪が宙に浮く感覚も感じられるようになる。

参照:PlayStation公式サイトPlayStationStore

もうひとつのL2・R2トリガーに搭載されるアダブティブトリガーは、ボタンの“固さ”が変化するもので、弓を用いて攻撃する際の弦の抵抗力を変化させたり、銃の種類に応じて引き金の重さを変化させたりする事ができる。

参照:PlayStationStorePlayStationStore

その他にも、内蔵スピーカーの性能向上や、USB Type-C端子による接続についても言及がされている。

次世代となる新たなコントローラーでは、プレイヤーの操作に対するゲーム内の状況変化が今まで以上にシンクロされ、より濃密な臨場感を体感できるものになっているだろう。

最後に

ここまでで、デュアルショックが辿ってきた形状と機能の堅実な継承面と、ゲーム体験をより良いものにした新機能による進化面について振り返ってきた。

今後の新たな未来でも、今までの体験は損なわず、また一つ、新しいゲーム体験が出来ることは間違いないと確信できたのではないだろうか。